更新日:2011年2月28日
「素案」に対する町民から寄せられた意見が特になかったことから、将来の環境像および具体的な施策について一通りの見直しを行いました。また、計画の実施と進行管理の仕組みについても議論を行いました。
開催日時・場所
日時 平成18年12月7日(木) 14:00~17:00
場所 下仁田町ふれあい学習センター 大会議室
議事内容
1.開会・あいさつ
- 野村委員長より、第9回委員会開会のあいさつがありました。
2.「将来の環境像」について
前回の委員会において、「将来の環境像」のキャッチフレーズを決定しました。これを受けて、計画(案)の中にキャッチフレーズを示すとともに、キャッチフレーズに込めたメッセージを掲載しました。まずは、この中身について議論を行いました。委員から出された意見は、下記の通りでした。
- 産廃は収束したがこれからがむしろ大事である。従ってこれから町をどのようにしていくのかが書かれている将来像について議論を重ねることが重要。キャッチフレーズには水源という言葉が含まれているが、これには水を守ることに加え、森づくりという意味も含まれている。このキャッチフレーズは言葉は簡単であるが深い意味がある。どのようにしたら環境を良くしていけるのか、という考え方を町民が意識し、個々人が行動に移していく必要がある。[S.N]
- 自分は山に関わった仕事をしているが、なによりも人口を減らさないことが必要と考えている。また生活が保証されること。山の中の小さな地区でも暮らしていけることが、畑と山を守ることにつながっている。[K.K]
- 「未来へつなぐ」という部分について、下仁田町は何を受け持つのかピンとこない。循環型社会を目指すのは都会の方であり、下仁田町ではあまり関係ないのではないか。[S.S]
→「つなぐ」という意味は、少なくとも今の環境をこのまま維持していきたいという意図が込められているのではないか。今回の計画が100%完璧なものではない。これを今後検討していくことが必要と考えている。[K.S]
→下仁田は農山村が多くを占めており、昔から循環型社会であった。いざ取り組みをはじめる時に少しの努力で実現できる場所であり、循環型社会を考えたときには、時代の先を行っているのではないか。そのような意味も込めている。[T.M]
→そういうことなら、そのような表現に変えた方がよいと思う。[S.S] - 様々な施策を計画の中で定めているが、条例で規制をかけていくことも必要ではないか。[K.K]
- 下仁田町は水源の町としてきれいな水を下流に送っているが、何か見返りはあるのだろうか。上流で森林を守っているのは我々であり、下流に負担を求める声を上げたこともあったがなかなか実現されない。[M.A]
- 神奈川県では事例がある。ただ下仁田で条例を作って下流からお金をもらう訳にはなかなかいかない。下仁田の下流という位置づけでは富岡市が該当するが、国が利水の権利を与えている以上、下仁田独自で水からお金を取るのは難しい。ただ下流にきたない水を流さないという義務は果たさないといけないことは確かである。[K.S]
- 下仁田のつくった水が下流にとられてしまうという話が出ていたが、群馬県は電力についても通過点となっている。北陸で発電された電力が県内の送電線を介して東京方面に送られている。送電線は電磁波の問題があり、まだ影響が明らかになっていない。このことは下仁田だけではなく県全体で考えるべき問題である。自分たちで行動を起こしながら下流にアピールしていくことも重要ではないか。きれいな水や空気を維持することで、結果的にごみを減らしていくことにつながっていくのだと思う。[S.N]
- 先日の西野先生の話は、農山村自体が活性化しないと環境は守れないという提言であった。地方に厳しい昨今、どのような暮らしをし、地域を元気にするかという話であった。[K.S]
- 事務局では、キャッチフレーズの「町」はエリア・地域という意味を込めて「まち」というひらがな表記にすればどうかという意見が出た。「町」は少々固い印象がある。[K.S]
3.「4.具体的な施策の展開」再確認
11月初めに「素案」を公表し、町民から意見を募集しましたが、この時点まで特に寄せられた意見はありませんでした。そこで今回の委員会では、具体的な施策部分について、再度確認を行いました。
- P26の廃油石けんコラムは今後つくる予定。1月委員会の最終案では、用語説明とともにコラムも入れていきたい。ほかにも分からない言葉があれば意見として出して欲しい。[T.M]
- 中学生が読んで分かるレベルにしたい。[K.S]
- 決めたことがすぐに実行されるのかと勘違いしてしまう。[K.K]
- デポジット制度を取り入れればポイ捨てを無くすことができるのではないか。下仁田でやればどうか。[K.K]
- 交通が広域化している近頃では、下仁田で購入したものが町内で廃棄されるケースはまれであり、デポジットを町内で行うことは難しい。限定した範囲であればやりやすいが、下仁田町は多くのトラックが行き交う場所である。国全体でやることが本来必要であるかもしれない。[K.S]
- 確かに難しいかもしれないが、計画でうたっておくことは必要ではないか。お金が難しければポイント制にするとか。[K.K]
- ポイ捨てについては内山峠が問題であり、現在県と対策を行うこととなっている。その対策の状況を見て考えていけばどうか。[K.S]
- 内山峠だけでなく、妙義山に行く道路でも同様にポイ捨ての多い場所がある。いろいろなことにチャレンジする必要があると思う。[K.K]
- 吾妻のようにイノシシを食用として捕獲すればどうか。またそのような設備の整っている吾妻に出荷すればどうか。[K.K]
- 景観のところが気になっているが、景観は誰か見てくれる人がいて、はじめて成り立つ。良くなったところを誰かにみてもらうことや良いところをみてもらうことが必要ではないか。[S.S]
- 紅葉ラインのような場所を整備して人を寄せるようにしてはどうか。道平ダムも人が行かなくなったが、記念植樹をするなどすればどうか。[K.S]
- 景観は環境を守る活動をしていく中で結果的に良くなっていくもの、調和として出てくるものであり、あえて人を増やすために行うことではないと思う。[K.S]
- 文章中に「すすめる」「促進する」「推進する」という言葉が出てくるが、どのように使い分けているのか?[S.S]
→文章を追加するなどの作業をしている中で煩雑になってしまった。最終版に向けて修正していく。[T.M] - P40「健全な森林整備・・・」の中で「無節の・・・」とあるが、最近は無垢の板に対する価値観が変わってきており、節のある板がかえって好まれる場合もある。節があっても生きていればよいわけで、ここでは「死節」が問題なのである。「無節…」という部分を削り、「管理された木材」というような表現を用いればどうか。[K.K]
→ここでは文を削ることとする。 - グリーンツーリズムのところであるが、「山林と農村が協調し、…」の意味が分からない。[T.U]
→削除する。 - 下仁田町の林業は、他の地域から視察がたくさん来ているが、その際町はあまり協力してくれなかった。グリーンツーリズムについては、あまり謳いすぎない方が良いのではないか。役所の農林業に関わる手続きも簡素化すべき。[K.K]
- グリーンツーリズムとの関連で、団塊世代を呼び込む対策も盛り込んだ方がよいのではないか。[K.K]
- 神津牧場でもグリーンツーリズムに昔から取り組んでいる。しかし他の分野との協力はできていない。これからはほかの分野との協力が必要である。その辺りの文言も盛り込んではどうか。[S.S]
- 産廃を買収した土地も高齢者対策などで利用できるのではないか。[K.K]
- 計画ではゾーニングをして利用計画を立てることをうたっている。線引きをきちんとして使いやすいものと使いにくいものを分け、受け入れる仕組みを作る必要がある。暮らしやすいことが一番である。[K.S]
- この計画では、ある程度理念的なことを謳っておけばよいのではないか。細かいことは担当が詰めていけばよいと思う。[T.U]
- P4に本計画の位置づけが書かれているが、総合計画を環境面から補足するのが、本計画の役割である。ここであまり縛りをかけない方が良いと思う。ここ数年の具体的な目標を入れておく程度でよいのではないか。[K.S]
討議の様子
4.計画の進行管理体制ついて
計画策定後に、どのように計画を進行させ、進捗状況を確認する体制をつくったらいいか、という点について議論しました。
- 10年という流れの中で、どのように管理をしていくのか、進捗をチェックしていくのかという点を考えて欲しい。[T.M]
- 配った資料は富岡の環境基本条例である。その中に仕組みが書かれているので参考にして欲しい。環境審議会は国の法律で設置することが定められている。今回は審議会ではなく、進行管理を進める仕組みを考えて欲しい。[K.S]
- 1月22日の議会全員協議会にて本計画の審議が予定されている。条例がないので、条例を成立させることを前提に計画を出していく予定である。3月議会で条例成立、4月に審議会設立というようなスケジュールを考えている。そのため、1月中旬の委員会で最終計画案としたい。条例案もそのときに提示したいと考えている。[K.S]
- 推進体制は10~15人くらいか。[S.N]
- 学識経験者は入った方がよいと思う。[K.M]
- 町民代表ということであれば、地区の代表者が入った方がよい。[T.T]
- 事業者の代表も入れたほうが良い。町民代表として、工業、農業、林業、商工の代表も入り、町も主幹課長などの担当者が入った方がよい。[K.M]
- ではいろいろな代表を含めた15人くらいで設定するということでよいか。
→特に異議はない。
4.連絡事項
- 次回は、1月16日(火)14時より行うこととしました。
このページに関する問い合わせ先
保健課
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所在地:下仁田町大字下仁田111-2
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